事務所開設6周年

 

所長の髙田です。

 

 

本日7月1日、当事務所を開業して満6年となりました。

 

皆様のお蔭だと心より思っております。

 

いつも本当にありがとうございます。

 

 

こういった開業産業医と言われる形態で仕事をするようになるとは、

研修医が終わった時点では夢にも考えていませんでした。

 

ただ臨床研修修了後、産業医科大学で1年間の産業医修練を積んだ際に、

大企業と中小企業には「健康格差」が存在することが、巡回健診活動を

通じて感じたので、その頃から漠然と、中小企業の社員さんの健康を

守りたいという思いが出てきました。

 

またその際の健診業務を通じて、健診の重要性・奥深さ・楽しさを感じた

こともあり、産業医修練時代に自分自身の医師としてのアイデンティティ

の基礎が出来たのかなと、今振り返ると感じます。

 

 

しかしこういった事務所を開業して、嘱託産業医活動を生業としていく

ことについては、正直言って自信が全くありませんでした。

 

結局は産業医の仕事を獲得するために、自分自身で「営業活動」をしない

といけないということはよく分かっており、営業活動でどれくらい仕事を

取ることが出来るのか、見当もつかなかったからです。

 

 

また今の事務所を開業する時は、もう一つ大きな問題がありました。

 

家族が経営する健診クリニックに入るという事です。

 

それまでは病院の健診センターの常勤で、クリニックは非常勤で携わって

いましたが、クリニックに入るとなると、給与の問題が出てきます。

 

いきなり医師が自分一人になる訳ではないため、常勤で入ったとしても、

給与は週1日の非常勤のままでしか無理な状況でした。

 

その時行っていた他の非常勤業務分をかき集めても、いきなり年収が

研修医1年目のレベルに戻ってしまうことになりました。

 

 

それでも家族のためなら仕方が無いので、一から稼ぐという悲壮な想いで

立ち上げたのが今の事務所です。

 

クリニックの合間を縫って産業医の仕事をすることで、自分自身の給与を

増やすことと、また産業医先の社員さんにクリニックで健診を受けて

いただき、クリニックの収益を増やすことを決意しました。

 

つまり事務所を、クリニックの営業の前線基地にしようと思ったのです。

 

またクリニックの精度管理なども確立しなければという想いもありました

ので、研修医時代のように、ハングリー精神で頑張ろうと思いました。

 

 

ただ医師とは全員が自分自身が正しいと思っている生き物ですが、それは

私や家族も例外ではなく、仕事の改革も遅々として進みませんでした。

 

私は色々な病院や健診機関で経験を積み、また人間ドック学会の活動を

通じて全国の医療機関の人間ドック健診のやり方を見てきたので、大きな

経験値があるという自負がありましたが、その知識を理解してもらえる

どうかは別問題でした。

 

また給与が半分以上も下がってしまうのは自分だけで、他の医師・

スタッフは何の変化も無いことが、馬鹿らしくなってしまいました。

 

そこでもう家族とは生きる道を完全に分けることを決意し、

一匹狼で事務所のみで活動をしていくことにしました。

 

 

自作のホームページを作り、また日々ネット求人を探すなど、なりふり

構わず仕事を探して、どんな仕事でも引き受けるようにしました。

 

1人で必死に仕事をしていくうちに、声をかけていただくことも増え、

また産業医先から契約時間を増やして欲しいという打診も、多くいただく

ようになり、気が付けば何とか生活が軌道に乗っていました。

 

開業後しばらくは自分自身への戒めのために、2泊以上の旅行はしないと

決意していましたが、そのうち自分自身のメンタル面が疲れてきたのが

分かったので、開業3周年を迎えた後、初めて1週間旅行をしました。

 

毎日様々な場所に訪問し、大きな緊張を毎回感じているので、やはり休養

をとる重要性を自分自身で改めて認識し、そこからは毎年、リフレッシュ

のため1週間旅行をするようにしています。

 

またクリニックについても、産業医の仕事が終わった後に、健診の読影や

結果表作成を行って協力しており、程よい距離感を保っています。

 

  

今はちょうど産業医活動と人間ドック健診活動がバランスよく行えて

おり、有難い事に2020年3月まで予定が入っています。

 

1人で仕事をする大変さや、周囲の優しさ、毎日違う場所での業務で

得られる膨大な経験値、たくさん入った学会活動で得られる知識。

 

自分の大したこと無さを思うと、こんなに充実して過ごす事が出来ている

のは奇跡的だなと、いつも思っています。

 

ただ40代後半に差し掛かった今、日々の移動や緊張からの疲労が、

身体に徐々に影響を及ぼしてきている感じがしています。

 

仕事での日々の移動は、幼い頃からずっと憧れているプロレスラー達の

地方巡業のオマージュというところもあるので、誇りに思っていますが、

移動が多いので事故に合いそうになることもしばしばあり、いつまで

今の生活が出来るのかな、といった不安は正直あります。

 

ただ要望があるうちは、まだまだたくさんの場所を訪問し、これからも

予防医学活動を通じて皆様の幸せに少しでも貢献したいと思っています。

 

 

自分は医者の端くれですが、そんな医者でもふと近くに居れば、

困っている人の力にすぐなれるのではと、信じています。

 

日々の産業医活動は「予防医学の往診」だと思っています。

 

人間は名声欲や金銭欲など様々な欲望がありますが、自分は単純な人間

なので、目の前の人が喜んで笑ってくれれば、それが一番幸せなのかも

しれません。

 

今日からまた気分新たに、コツコツ頑張っていきます。

 

 

皆様、今後もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

201971

 

高田労働衛生コンサルタント事務所 所長

高田 幹夫

 

高田労働衛

コンサルタント事務所

名古屋市中区丸の内2丁目 

(地下鉄丸の内駅2番出口徒歩1分)

事務所スタッフ

    所長  高田 幹 

      猫所長  マハロ 

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