第57回日本人間ドック学会学術大会

 

所長の高田です。

 

 

先週の木曜日と金曜日に、長野県松本市で行われた日本人間ドック学会の学術大会に出席してきました。

 

名古屋から松本は特急で2時間ですので、木曜日は名古屋駅近くの2件の

事業場で産業医活動を行ってから、松本に向かいました。

 

 

松本で一泊してから、金曜日の午前に行われた一般演題のセッションで

昨年に続いて座長をさせていただきました。

 

 

今回は施設運営に関する6つの演題のセッションでしたが、対策型検診で

推奨されるようになった胃内視鏡検査について、施設側の受け入れ体制を

どのように整備すべきか、というテーマの演題が中心でした。

 

胃内視鏡による検診は、医師のマンパワーや、コメディカルスタッフの

確保、前処置もあるため場所の確保など、たやすく拡張出来ない施設側の

事情があるため、今後更なる増加が予想される受診希望者にどのように

対応すべきか、といった興味深い発表が多くありました。

 

 

ただ、時間が無くてその場では話せませんでしたが、やはり従来の胃X

検査による検診が果たす役割も、まだまだ大きく、しばらくは

胃内視鏡検査と積極的に併用して胃がん検診を行っていく必要があると

個人的には考えています。

 

現在の勢いのある流れとしては、ペプシノゲン法とピロリ菌チェックの

組み合わせのいわゆる『ABC検診』を行い、そこから抽出された胃がんの

ハイリスク者を胃内視鏡検査に繋げるという形ですが、この形もピロリ

抗体陽性基準の問題や、ピロリ既感染の取り扱いなど、諸問題が内包

されています。

 

X線検査は、「ABC検診」のようなリスク検診ではなく、胃の形態を

直接確認出来るという大きな利点や、最近では胃X線で描出された胃粘膜を

体系的に評価しピロリ菌の存在診断も行うという流れが出来つつあり、

X線検査に携わる医師・臨床放射線技師も日々努力しています。

X線検査によるピロリ菌の存在診断は、私の経験上も、ドック学会での

諸報告からも、非常に高い確率での診断が可能です。

 

従って今後の胃がん検診においては、胃内視鏡検査を中心として、

X線検査と「ABC検診」を適宜組み合わせながら行っていくことが

望ましく、またそのためには受診者にも適宜情報提供をしていく必要が

あると、個人的には思っています。

 

乳がん検診のマンモグラフィ・乳腺エコーの併用など、検診の妥当性は

日々検証されており、日々変化していくものでありますが、学会後の

土曜日に行われた人間ドック学会専門医研修でも、膵癌の早期発見に

ついての講演もありました。

 

私も予防医学に携わる一員として、今後もがん検診に少しでも貢献出来る

よう日々努力していく所存です。

 

 

今回の学会では、普段お世話になっている三重県産業衛生協会の皆様と、一緒に夕食をさせていただきました。

 

 

『風林火山』という、昔信州を治めていた武田信玄の香りを感じさせて

くれるいい感じの名前の居酒屋さんで、普段滅多にお酒を飲みに行かない

私にとっては、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

 

また土曜日の専門医研修後に、会場近くの松本城まで行ってきました。

 

松本城は公園になっていて、木陰では風も涼しく、しばらく城を一人で

眺めていました。

 

大好きな7月に、雄大な城を見ながら公園でゆっくりしたことで、

忙しかった今月の気持ちを落ち着けることが出来て、よかったです。

 

来月も新しく訪問する事業場があったり、遠隔地の事業場への出張訪問も控えていますが、頑張っていきます。

 

高田労働衛

コンサルタント事務所

名古屋市中区丸の内2丁目 

(地下鉄丸の内駅2番出口徒歩1分)

事務所スタッフ

    所長  高田 幹 

      猫所長  マハロ 

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