続・サイン会


迎えたスタン・ハンセンのサイン会当日、仕事を終わらせると、

すぐさまサイン会のある名古屋駅の本屋に向かいました。

 

到着したら、既に行列が。



ハンセンのサイン会に結構来るんだなぁと、自分と同じような人が

多いことに、ある種の感慨を抱きました。


 

待っていると、10分遅れでハンセンがゆっくりと歩いて来ました。

 

66歳のスタン・ハンセンは、日本人の奥様と一緒に、終始温和な笑顔を

浮かべていました。

 

私にとっては昔からのヒーローですので、緊張しながら待っていると、

本屋の店員さんが、


 

「写真や握手はダメですけど、話すのは大丈夫なので、ぜひお話して

 くださいね。」

 

と言ってくれました。

 

但し、

 

「日本語は全くダメですけど。」

 

ということでした。



自分の番が回ってきて、目の前のハンセンにドキドキしながらも、

本にサインをしっかりいただきました。

 


日付が、サイン会当日の17日ではなく、15日と間違えて書いてしまい、

無理矢理直したのは御愛嬌ということで。


ハンセンが自伝本にサインをしてくれている間に、私が15年前に買った

ハンセンの最初の自伝本、『魂のラリアット』を見せたら、

喜んでくれました。



恐らく最初で最後の会う機会ですので、私は下手くそな英語でハンセンに精一杯話しかけました。

 

 

「ミスターハンセン、今夜あなたに会えてとても光栄です。

 

 私はあなたの闘いをいつもテレビで見ていました。

 

 あなたの素晴らしい試合は、私にたくさんの夢を見せてくれました。

 

 私はプロレスを愛しています。

 

だからあなたを尊敬していますし、心から感謝しています。

 

 どうかお体に気を付けて。

 

 幸運を。」

 

 

ハンセンは緊張して話す私を、優しい笑顔で見ていてくれました。

 

 

私が昔、夢見たプロレスのヒーローたちは、もうたくさん亡くなって

しまいました。

 

プロレスラーの晩年は、早くして亡くなったり、長年の身体ダメージの

蓄積で寝たきり生活になってしまったり、経済的に恵まれなかったりと、胸の痛くなる話が非常に多いですので、昔のヒーローが元気な姿で

居てくれたことは、本当に嬉しく思いました。

 

 

プロレスという万人には理解されないジャンルだからこそ、私はプロレスとプロレスラー達から、たくさんの夢と人生のヒントをもらいました。

 

プロレスは、相手の技を受けた上で、自分の技を相手に返し、観客を

喜ばせていく不思議な闘いです。

 

試合の流れや結末は決まっているとしても、その過程には絶え間ない努力や生の感情のぶつかり合いが存在し、そのレスラー同士の本気のせめぎ

合いが垣間見えた時に、私は試合に引き込まれていきました。

 

もう今は、そのような心動くような試合を見ることはありませんが、

プロレスは私の人生に今でも多大な影響を与えています。

 

予防医学という色眼鏡で見られがちの分野で、地域の小規模事業場を

産業医活動で訪問する自分の姿を、自分たちの存在を決して万人には

理解してもらえず、しかし誇りを持って地方の小会場を巡業していた

プロレスラー達の姿に、いつも投影しています。

 

人はいつか亡くなっていきますが、こんなに自分自身の人生を豊かに

してくれた昔のヒーロー達には、どうか穏やかで幸せな晩年を過ごして

欲しいと、いつも心から願っています。

 

 

偉大なプロレスラー 

 

Stan “The lariat” Hansen 

 

に、これからも幸運を。

 

 

~ 

今日、スタン・ハンセンと同時期に活躍したプロレスラー、天龍源一郎の引退試合をテレビで見ました。

 

30年前に見た、リッキー・スティムボートとのUN王座決定戦の試合が、強く記憶に残っています。

 

天龍のリング上の姿を久しぶりに見ましたが、65歳の天龍は、頑強だった体は衰え、腰も膝も悪く、

歩くことはもちろん、まともに立つことすら出来ない状態になっていました。ショックでした。

 

でも観客の前に立った天龍は、最後まで相手の技を正面から受け続け、懸命に技を返していきました。

 

40歳近い年下の対戦相手のオカダ・カズチカも、懸命にプロレスの、人生の大先輩と闘っていました。

 

引退試合で闘う二人の姿は、素晴らしいものでした。


職業に貴賤などなく、ただ一生懸命に生きる姿に、人は心を動かされるということを再確認しました。


歳をとったせいか涙もろくなり、久しぶりにたくさん泣きました。

 

最近、段々と歳をとってきたことを寂しく思っていましたが、歳をとっていく素晴らしさを、

教えてもらったような気がします。

 

偉大なプロレスラー  ”風雲昇り龍” 天龍源一郎のこれからの人生にも、どうか幸ありますように。 

~ 

 

高田労働衛生コンサルタント事務所

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