学会座長を務めて(第56回日本人間ドック学会学術大会 in 横浜)


所長の高田です。


 

先週は730日、31日にパシフィコ横浜で開催された日本人間ドック学会の学術大会に参加してきました。



 

今回の学術大会には昨年同様、演題の査読委員として参加するとともに、一般演題・口演発表セッションの座長も務めさせていただきました。

 

今回の担当セッションのテーマは、

「教育・セーフティマネイジメント1」 でした。


5名の演者にそれぞれ『発表6分・質疑応答4分』の持ち時間が

割り当てられていますが、次のセッションまでの休憩時間が5分間しか

なく、時間延長はほぼ許されないため、まずは順調なセッションの進行が

座長の役割としては求められます。



 

セッションでは5つの演題があり、保健師教育についての演題や、

救急対応・災害時対応などのバラエティに富んだ演題が続き、

またフロアからの質問も活発に出て、充実したセッションを無事進行

することが出来ました。

 

5つの演題の中でも、私が最も興味深かったのは、超音波検査の感染対策に関する演題でした。

 

 

私もドック学会の施設機能評価サーベイヤーとして、多くの施設を訪問

させていただいておりますが、感染対策というのは当然重要なチェック

項目になります。

 

ドック健診施設は病院とは異なり、基本的には健康な方が来られますので、感染症のリスクは病院よりは低いと思われるものの、多くの受診者がたくさんの検査を受けられるので、やはり感染対策は組織的に行う必要があります。

 

感染対策と言うと、採血時の針刺し事故防止等の感染対策や、採血後の

感染廃棄物の処理、内視鏡検査時および実施後の機器の消毒などの、

侵襲的検査における感染対策がまずは思いつきますが、超音波という

非侵襲的な検査に着眼したことが意外な盲点で、ドック健診施設における感染対策を改めて考えさせられました。

 

 

演題の内容で特に興味深かったのは、検査台のベッドシーツや枕カバーを撤廃し、その代わりに消毒を受診者ごとに行う試みをした場合、

ベッドシーツや枕カバーが無くとも受診者の満足度は意外と高いという

結果が出た反面、検査を実施する技師は、自身の手の消毒かぶれや消毒に要する時間的手間のため否定的であった、という相反するデータを示していただいたことでした。

 

受診者の意外な反応もそうですが、検査実施者のリアルな反応もとても

面白く、感染対策を実際に行うにあたっての貴重な情報が満載でした。

 

感染対策はどうしても受診者目線で行ってしまいますが、検査実施者目線も忘れずにきちんと調査を行ったことが、大変面白いかつ貴重な演題に

なったのではないかと思います。

 

 

感染対策・救急対応・災害対応というのは、ドック健診施設において

まだまだ差が大きいのが現状です。

 

今後はドック健診施設におけるこれらの対策について、ドック学会が

ある程度の指針を示すことが出来ればよいと改めて思いました。

 

また同時にこれらの対策については、労働衛生の三管理である

「作業管理・作業環境管理・健康管理」という、産業医活動のノウハウが非常に役立つという想いがありますので、私も学会活動に今後も積極的に協力し、ドック健診分野のレベルアップに少しでも寄与できるよう、

微力ながら努力していくつもりです。

 

 

高田労働衛生コンサルタント事務所

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高田労働衛

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